先日、「漂白剤を使って洗濯したのに、なぜか真っ白なTシャツがピンク色になってしまいました。襟が変色してしまって、クリーニング屋さんに持っていったらかなりの金額がかかってしまうということで困っている」という相談を受けました。
白い服、(真っ白なTシャツや、 ブラウス、カッターシャツなど) が汚れてきたときには、漂白剤で真っ白にしようと漂白剤をつけますよね。
「衣服を白くしようとして漂白剤を使ったはずなのに、なぜピンク色になったの?」
と焦ったことはありませんか?
はじめは、赤色や、ピンクとかの服と一緒に洗ったことが原因での色移りなんじゃないかな?
とおもいましたが、色のついたものと一緒には洗っていないという回答がありました。
では、なぜ漂白剤を使ったのに白い服が逆にピンク色になってしまったのでしょうか?
詳しく調べてみると、漂白剤が白い服をピンクに染めた原因と考えられる対処法がわかってきました。
日焼け止めが、白い服をピンクに変色させる原因に
服を白くしようとして使った漂白剤は、塩素系漂白剤ではなかったでしょうか?
白い服がピンク色に変色してしまった、考えられる1番の原因は、 夏場によく使う日焼け止めと塩素系漂白剤です。
よく変色をしてしまうのは 袖や襟元などですよね。
例えば、首や腕などにつけていた日焼け止めが、知らない間に服についてしまうことがあります。
そのまま、洗濯で漂白をしてしまうと、日焼け止めに含まれている成分が、ハイターなどの塩素系漂白剤と反応してピンク色に変色したものと考えられるそうです。
(全ての日焼け止めでが、塩素系漂白剤を使うことで、ピンク色に変色するということが起こるわけではないようです)
ちなみに、日焼け止めの成分がピンク色に発色しているだけなので、生地自体がピンク色になったわけではないそうです。
ピンク色に変色した服を、白に戻す方法
日焼け止めの成分が、生地に残っていることで漂白した部分が変色するので、残っている日焼け止めが落ちれば自然に白い服に戻ります。
1 塩素系漂白剤でピンク色に変色した部分に、洗浄力の高い液体洗剤の原液をつけます。
2 洗剤を付けた後は、5~15分ほど置きます。
3 生地を痛めないように、丁寧にもみ洗いをしてよくすすぎます。
ほかにも、
液体洗剤の原液をつけて、もう一度洗濯してみるのも良いそうです。
また、洗剤の代わりに、熱いお湯と洗濯用の固形石鹸で、泡をたっぷり立てながら丁寧にもみ洗いをするという方法もあります
※もし塩素系漂白剤で漂白をした直後の場合には、まず水で十分にすすいでから、軽く洗濯物を絞った後に洗剤をつけてください
白い服についた、ピンク色を取るためのポイント
洗剤をつけて洗う方法、または固形石鹸で洗う方法、どちらも塗るだけではなくて、もみ洗いをすることが大切です。
日焼け止めは 非常に細かい微粒子状の固形物が繊維の隙間に入り込んでいいます。
それを落とすためには、ゴシゴシと物理的な刺激を加えることで、日焼け止めの成分を、より取りきることができるでしょう。
※ゴシゴシといっても、生地を傷めない程度の力が理想ですね。
一度でピンク色が取れない場合は?
・もう一度、同じ方法を繰り返してみる
・さらに酸素系漂白剤を50°くらいのお湯に溶かし、つけ置きをする
・場合によっては洗剤を歯ブラシにつけて、服の生地が傷まないようにゴシゴシとこする
という方法もあります
塩素系漂白剤を使うことで起こる、変色を防ぐための予防法
また、ピンクになってしまった!
と驚くことのないように、予防として塩素系漂白剤を使いたい時には、先に日焼け止めのついてしまった箇所を、洗剤などで部分洗いをしておくと良いでしょう。
まとめ
・白い衣装が漂白剤で漂白をしたら、ピンク色に変色した原因は日焼け止めの成分
・変色をしてしまった時には 洗剤などを直接付け、時間をおいてから揉み洗いを行う
・日焼け止めがついている(特に白い)衣服を洗う際は、事前にその部分を綺麗に部分洗いしておくと予防になる
いかがでしたか?
簡単な方法で元に戻るようなので、ひとまず、ほっとしますよね。
日焼け止めを多く塗る夏場は、特に注意していきたいと思います。
コメント