開放的でおしゃれなリビング階段は、家族のコミュニケーションが取りやすく、限られたスペースを有効活用できる人気の間取りですよね。
私も、家を作るときの間取りをリビング階段にしました。
しかし、実際に住んでみると大きな問題に気づきました!
⓵リビング階段は寒い
⓶リビング階段にすることで、音が響いて寝られない
といった問題に悩まされるてしまいました。
⓵の寒さについては、他の記事にも書いているので読んでみてくださいね。
そして、寒い時期以外年中悩みが出て来た部分は、

1階のテレビの音が2階まで響いて寝られない・・・

キッチンで皿を洗う音がうるさくて夜中めざめちゃうし
深夜の階段の足音が気になる
かなりのストレスと不眠でかなり悩みました。
この記事では、リビング階段の音の問題の原因から、すぐに実践できる防音対策、リフォームまで幅広く解説します。
快適な住空間を取り戻すための具体的な方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
リビング階段で音が響く原因とは
リビング階段で音が響きやすくなる主な原因は、空間が遮るものなく繋がっているという構造にあります。
従来の廊下や扉で区切られた階段と異なり、リビング階段は1階と2階が直接繋がっているため、音が階段を伝って上下に広がりやすくなっています。
音が伝わりやすい構造的な問題
特に吹き抜けのあるリビング階段では、音がさらに響きやすくなります。
壁や扉といった音を遮る障害物がないため、リビングでの会話やテレビの音、キッチンでの調理音などが、そのまま2階の寝室や子供部屋まで届いてしまうのです。
また、階段自体が音を増幅させる構造になっていることも問題です。
階段を上り下りする際の足音は、通常の床を歩く時よりも大きく響きます。
特に木製の階段の場合、特定の場所を歩くときしみ音が発生することもあります。
生活時間のズレによる影響
家族それぞれの生活時間が異なる場合、音の問題はより深刻になります。
深夜に帰宅する家族がいる、早朝に起きて支度をする人がいるなど、周囲が静かな時間帯に階段を使用すると、その足音や物音が特に響きやすくなります。

我が家の場合は、子どもたちはまだ小さいので夜に関しては大丈夫なのですが、夫がかなり朝早い出勤の時に、階段入り口近くにあるキッチンからの音(皿をガチャガチャする音)に悩まされました。
夜遅くまでリビングでテレビを見る人がいる一方で、早く寝たい人が2階にいる場合、音が気になって眠れないという状況も生まれてしまうのです。
すぐにできる!リビング階段の防音対策
リビング階段の音問題を解決するには、大がかりなリフォームをしなくても、手軽に取り入れられる対策がいくつかあります。
まずは費用を抑えながら効果的な方法から試してみましょう。
防音カーテン・ロールスクリーンで間仕切り
最も手軽で効果的な対策が、階段の入口に防音カーテンを設置することです。
これにより、リビングと階段の間に仕切りができ、音の伝わりを軽減できます。
防音カーテンは、特殊な加工が施された厚手の生地で作られており、一般的なカーテンよりも高い遮音効果があります。
取り付けも突っ張り棒などで簡単にできるため、賃貸住宅でも導入しやすい点が魅力です。
我が家で今取り付けて音の悩みを減らすことができたのが、この防音カーテンです
<
ロールスクリーンは、カーテンよりもすっきりとした見た目で、インテリアを損ないません。防音ロールスクリーンは6〜8dBほどの音を軽減でき、普通の声が小さな声程度に聞こえるレベルまで軽減できるとされています。使わない時は巻き上げておけるので、開放感を保ちながら必要な時だけ使用できる点も便利。
という情報もありますが、我が家ではあまり効果は感じませんでした・・・
階段マットで足音を軽減
階段の足音対策には、階段専用のマットやカーペットの設置が効果的です。
階段にマットを敷くことで、足音が柔らかくなり、2階への音の伝わりを大幅に軽減できます。
階段マットを選ぶ際は、必ず階段専用に設計されたものを選びましょう。滑りにくい加工が施されているか、しっかり固定できる構造になっているかを確認することが重要です。安全性を考慮せずに選ぶと、転倒事故につながる危険性があります。
また、厚手で密度の高い素材を選ぶと、より高い防音効果が期待できます。
ウールやゴム製のマットは、吸音性に優れているためおすすめです。
2階の個室のドアを防音仕様に
リビング階段からの音を完全に遮断することは難しいため、2階の寝室や子供部屋のドアを防音性の高いものに交換するのも効果的です。防音ドアにはゴムパッキンが使用されており、ドアの隙間を埋めることで音を遮断します。
既存のドアに後付けできる防音テープやゴムパッキンも販売されているので、まずはこうした小規模な改善から始めてみるのも良いでしょう。
本格的な防音対策とリフォーム
手軽な対策で効果が不十分な場合は、より本格的なリフォームを検討することになります。
費用はかかりますが、根本的な解決につながる方法です。
間仕切りドアの後付け設置
最も効果的な対策は、リビング階段の入口に間仕切りドアを後付けで設置することです。扉を設けることで、音の伝わりを大幅に軽減でき、冷暖房効率も向上します。
階段の間口に合わせて壁を造作し、ドアを取り付ける工事が必要になります。
費用の目安は、施工内容にもよりますが15万円〜25万円程度です。階段の上り口が狭い場合は、圧迫感を避けるためにハイタイプの扉や引き戸を選ぶと良いでしょう。
第1種換気システムを採用している住宅の場合、ドアの下に通気用の隙間を設ける必要があるため、完全な防音は難しい場合もあります。その点を施工業者と相談しながら進めることが大切です。
吸音材・遮音材の活用
壁や天井に吸音材や遮音材を施工することで、音の反響を抑えることができます。特に2階の寝室の壁や床にグラスウールなどの吸音材を入れると、外からの音を遮音する効果があります。
また、内装材として調湿・消臭・吸音効果のある天然素材の壁材を採用するのもおすすめです。こうした建材は、音だけでなく湿度やにおいの問題も同時に解決できる利点があります。
アコーディオンカーテン・パネルドア
カーテンやロールスクリーンよりもしっかりした間仕切りが欲しいという場合は、アコーディオンカーテンやパネルドアの設置も検討できます。
アコーディオンカーテンは、じゃばら状に折りたためるため、使わない時はコンパクトに収納できます。開閉もスムーズで、カーテンよりも防音効果が高い点が魅力です。
パネルドアは、樹脂製や木目調のパネルを繋げた折りたたみ式の扉で、サッと開閉できる操作性の良さが特徴です。価格も比較的手頃で、開口部に合わせたサイズオーダーも可能です。
防音以外にも考慮したいリビング階段の対策
リビング階段には、音の問題以外にも対策が必要な課題があります。これらを同時に解決することで、より快適な住空間を実現できます。
冷暖房効率の向上
リビング階段では、冬は冷気が2階から降りてきてリビングが寒くなり、夏は冷房で冷やした空気が2階へ逃げてしまうという問題があります。これは電気代の増加にもつながるため、早めの対策が必要です。
防音対策として設置するカーテンやロールスクリーンは、断熱・遮熱効果も兼ね備えたものを選ぶことで、一石二鳥の効果が得られます。特に遮熱・保温効果のあるロールスクリーンを選べば、冷暖房効率が大幅に向上します。
また、高気密・高断熱の住宅であれば、リビング階段のデメリットも軽減されます。新築やリフォームを検討する際は、住宅全体の断熱性能を高めることも重要です。
においの拡散対策
リビング階段では、キッチンで調理した時のにおいが2階まで届きやすいという問題もあります。特に焼肉や鍋料理など、においが強い料理をした日は、長時間におい残りがちです。
対策としては、性能の良い換気扇を設置することが効果的です。換気扇はモデルによって換気能力が大きく異なるため、キッチンの広さや使用頻度に合わせて最適なものを選びましょう。
また、消臭・調湿効果のある内装材を使用することで、においの問題も軽減できます。天然素材の壁材は、不快なにおいの原因物質を吸着する効果があり、空気環境を快適に保つのに役立ちます。
プライバシーの確保
リビング階段は家族が顔を合わせやすいというメリットがある一方で、プライバシーの確保が難しいという側面もあります。来客時に2階への出入りが見えてしまったり、家族の行動が常に把握されてしまうことを窮屈に感じる人もいます。
ロールスクリーンやカーテンを設置することで、必要な時だけプライバシーを確保できるようになります。普段は開けておき、来客時や個人の時間を大切にしたい時だけ閉めるといった使い分けが可能です。
リビング階段の音問題を防ぐ新築時のポイント
これから新築やリフォームを計画している方は、設計段階でリビング階段の音問題を防ぐ工夫を取り入れることができます。

間取りは、建築する前に決める大切なものです。家が建った後はなかなか変更できない部分。
きちんと住宅会社の担当者と打ち合わせをするときにしっかり伝えましょう。
階段の配置を工夫する
リビング階段の配置は、音の伝わり方に大きく影響します。できるだけ寝室から離れた位置に階段を配置することで、音の影響を最小限に抑えられます。
また、階段をリビングの奥ではなく、家の中心に配置することで、移動効率も良くなります。生活動線を考えながら、最適な配置を検討しましょう。
2階の間取りに工夫を加える
2階の各部屋にしっかりとした壁と扉を設けることで、リビングからの音を遮断できます。吹き抜けのある開放的な間取りは魅力的ですが、音の問題を考慮するなら、個室はしっかり区切られた設計にすることをおすすめします。
寝室やプライベートルームは、できるだけ階段から離れた位置に配置し、扉を閉めることで静かな環境を確保できるようにしましょう。
防音性能の高い建材を選ぶ
新築時に防音性能の高い建材を選ぶことで、後からの対策の必要性を減らせます。階段の材質、壁や床の遮音性能、ドアの防音性能など、細かい部分まで検討することが大切です。
特に階段は、きしみ音が出にくい構造や材質を選ぶことで、足音の問題を軽減できます。設計士や施工業者に相談しながら、防音対策を盛り込んだ設計を目指しましょう。
まとめ:リビング階段の音問題は適切な対策で解決できる
リビング階段は開放的でおしゃれな間取りですが、音が響きやすいという課題があります。
しかし、適切な対策を講じることで、悩みを減らしながら暮らすことは十分可能です。
まずは防音カーテン、階段マットなど、手軽に取り入れられる対策から始めてみましょう。これだけでも、音の伝わり方は大きく改善されます。
効果が不十分な場合は、間仕切りドアの後付けや吸音材の施工など、本格的なリフォームを検討することで、根本的な解決が可能です。また、防音対策と同時に、冷暖房効率やにおいの問題も解決できる方法を選ぶことで、より快適な住空間を実現できます。
リビング階段のメリットを活かしながら、デメリットを最小限に抑える工夫をすることで、家族全員が満足できる住まいを作りましょう。
音の問題に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考に、自分に合った対策を見つけてください。

コメント