家にある粉石鹸は、洗濯以外にどんな使い方をされていますか?
以前ご紹介したのは、粉石鹸をそのまま皿洗いに使う方法と、固形石鹸にして使う方法です。
石鹸洗濯をしようとして、使わなくなってどうしようと悩まれている方も多いのではないでしょうか?
今回新たに思ったのは、洗濯や皿洗いだけではなく、リキッドソープにすれば、さらに使える幅が広がるんじゃないかな!?ということです。
ボディソープやハンドソープにも使えるかも!
粉石鹸さえあれば、洗濯にも、皿洗いにも、ボディソープやハンドソープなど、あらゆるところで使えるようになって、便利でコスパもよさそうです!
泡で出てくる容器に入れてしまえば、食器洗いの時もわざわざ泡を立てずにそのまま泡をとって使えるとさらに便利なのでは?
しかし、実際に粉石鹸をリキッドソープにして使おうと作ってみたところ、失敗してしまったんです。
実際に粉石鹸からリキッドソープ作りをしたときの体験談をお伝えします。
粉石鹸からリキッドソープの作り方
【作り方】
1 耐熱容器に、粉石けんを大さじ8を入れます
(わたしはめんどくさくて、そのままボトル容器で作りました)
2 割りばしでぐるぐる混ぜながら、60℃くらいのお湯600mlを少しずつ入れます。
(3 少し冷ましたところで、グリセリンとアロマを10滴入れます)
4 ポンプ式のボトルに入れます
(お湯と石鹸の割合は、状態を見て割合を変えてみてください。)
お湯に粉石鹸を入れて、ぐるぐる回すだけで、トロッとした液体石鹸になります。
作り方は簡単ですよね。
かなり簡単に作れて、こどもと一緒にぐるぐるかき混ぜて、楽しく作れました
出来上がり直後は、リキッドソープっぽいです。
手作りリキッドソープの数日後
出来上がったリキッドソープは、トロトロの液体になっていました。
これはイケるかも。
いざ、ボトルに入れてボディソープとして使ってみることに。
作って一日目(当日)は、トロトロでとても使いやすそうだったのですが、泡のスプレーボトルでもうまく泡にならなかったです。
???
水分が多すぎたのかな?と思って、お風呂のスポンジでクシュクシュしてみましたが、やっぱり泡にならず。
作って二日目、三日目となるうちに、だんだんボトルから、リキッドソープを出すのがすごく大変なことになってしまいました。
だんだんと中身がトロトロから、ゼリーのように固まってくるような形になり、ボトル容器を押すことが押すこと自体が凄く力が入るようになってしまったのです。
お湯を入れれば、また元のとろとろの液体に戻るとも聞いていたので、お湯を足してみました。
すると、元に戻るのですが、毎日同じ作業をすると大変です。
途中から泡で出てくるボトルから、普通のボトルに入れたのですが、作って数日たつと、リキッドソープがゼリー状に固まってしまうんです。
イメージはこんな形で素敵に使いたかったのですが・・・
なぜ今回はリキッドソープ作りに失敗してしまったのでしょうか。
その理由を検証してみました
液体せっけん(リキッドソープ)と粉(固形)石鹸の大きな違い
作り方がいけなかったのか?
その原因は、そもそもリキッドソープと粉(固形)石鹸との大きな違いがありました。
液体せっけん(リキッドソープ)と粉(固形)石鹸は、作られている原料が根本的に異なります。
液体石鹸(リキッドソープ)は、脂肪酸カリウム
液体石鹸は、油脂と水酸化カリウムを反応させて作られています
「カリ石けん」ともいわれています。
家にあった泡で出てくる液体石鹸の成分表示を見てみました。
「カリ石鹸素地」と書いてあります。
粉(固形)石鹸は、脂肪酸ナトリウムです。
油脂と水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を反応させて作られています
同じく家にあった固形石鹸の成分表示を見てみました。
「セッケン素地」と書いてあります。
名前も似ているのですが、成分自体が違うので、粉末の粉石鹸から液体石鹸は作ることができないということになってしまったのです。
同じ理由で、固形石鹸を削ってリキッドソープを作ったものでも、時間が経つとゼリーのように固まってしまいます。
特に、泡のボトルや口が狭いポンプボトルで使おうとすると、ゼリー状に固まってしまって、すぐに目詰まりして使えなくなってしまうんです。
リキッドソープのほかの作り方
・液体石鹸を作るのであれば元々液体で売られている液体の液体石鹸の素を薄めるという方法
・苛性ソーダが必要な方法
があるそうです。
苛性ソーダはとても取り扱いの注意が必要な材料で作り方も難しそうだったので、今回は断念しました。
今回の作り方で使える! 失敗したリキッドソープの活用法
やはり余った粉石鹸は子供と簡単に作ることができる、固形石鹸を作っていきたいな。というだけではなく、ほかの活用方法もありますよ。
どうしてもプリン状に固まってしまい、ボディソープとしては使いづらかったのですが、入れる容器を変更することで少し使いやすくなります。
さらに、プリン石鹸としてお掃除用として大活躍することができます。
プリン石鹸にすると、油汚れや洗濯前の部分洗いなどをするときに活躍できるんです。
うちでは、ガスレンジにつく油汚れを掃除するときに活躍しています。
【プリン石鹸の作り方】
1 30~50℃のぬるま湯500mlに粉石鹸50gの割合で入れます
2 ぐるぐるかき混ぜます
3 3時間以上放置します
最初にリキッドソープを作った作り方と、ほとんど似ていますよね。
ボトル容器では出しにくいですが、密封できるタッパなどに保管しておくと使いやすいです。
炭酸塩は入っていた方がいいの?
食器洗い用や、お掃除用にするのであれば、炭酸塩(アルカリ剤)配合のものの方が洗浄力が強いのでオススメです。
ハンドソープやボディソープにしたいのであれば、肌が弱いと手荒れしてしまうので、炭酸塩(アルカリ剤)が入っていない純石鹸の方がよいでしょう。
まとめ
今回作った作り方では、粉石鹸とお湯を混ぜて、トロトロのリキッドソープを作ることができます。
ただ、数日経つと、プリン状に固まってしまうので、液体で泡で出てくるようなものは作ることは難しかったです。
なぜなら、液体せっけん(リキッドソープ)と粉(固形)石鹸は、作られている原料が根本的に異なるため。
粉石鹸からそのまま作ろうとすると、どうしても固まってしまうんです。
粉石鹸とお湯を混ぜた作り方で、容器を変えて、用途を変えて、プリン石鹸として活躍させることもできますよ。
コメント