4月のある日、子供が「かゆい!」といって頭をポリポリかいていました。
シャンプーを流しそびれかな?と思っていたある日、園の先生がから、
「最近シラミがいるお友達がいるので、気をつけてください」といわれました。
もしかして!?なんだか悪い予感が・・・
詳しく子供の頭を見ると、白い点々がたくさんついていました。
フケ?とも思いましたが、どうやらアタマジラミのようです。
慌ててシラミの対処のためいろいろと対策を練りました。
長い格闘となり、そこから学んだ、シラミの最適な退治の対処法についてお伝えしていきます。
アタマジラミの卵?フケ?ヘアーキャスト? シラミの見分け方
見た目はよく似ていますが、髪への付き方が違っています。
シラミかフケかよくわからないときには、まず指で挟んで引っ張ってみましょう。
アタマジラミの卵の特徴
光沢がある乳白色、大きさが1mm程度。長卵円形
髪の毛にはりついてなかなか動きません。
シラミの卵は、髪の片側だけについていて、外側にへばりつくように付いています。
画像元:https://www.earth.jp/gaichu/knowledge/shirami/
ヘアーキャスト(フケ)の特徴
簡単に動きます。
ヘアーキャストはマカロニのように筒状で、髪の毛を包むようについています。
ヘアーキャストは、フケの一種であり、元々髪の根元を包んでいた細胞です。
毛に強い力がかかった時に一部がちぎれて出てきたものであったり、シャンプーの落とし残りや、毛穴に詰まっていた汚れなどが固まって、髪の毛についたものであったりします。
子供はひとりで頭を洗うことがまだうまくできずに、すすぎ残しが多くなり、かゆみとフケが多く出やすくなってしまいます。
シラミやフケやかゆみの予防のためにも、子供の仕上げ洗いをたまにしてあげるとよいでしょう。
うちの子は、完全に片方についていて、指でつまんでもしっかりとくっついていて動きませんでした。
完全にアタマジラミじゃないか~!
アタマジラミに感染していることがわかったら 園や学校に連絡を!
まず、アタマジラミに感染していたら、速やかに保育園・幼稚園・学校へ連絡しましょう。
頭や身の回りの物から他の人の頭にアタマジラミが移動することにより、どんどんほかの子供たちにうつってしまう恐れがあるんです。
シラミがいるとわかることで、子供がイジメの対象になることもありますので、先生方と相談するときは慎重に進める必要があります。
ちなみに、アタマジラミに感染しても、通園・通学の規制はありません。
アタマジラミの卵からかゆみが出るまで
アタマジラミは、人の頭髪の根元に寄生し、頭皮から吸血します。
ちなみに、頭皮に卵を産むことはなく、皮膚には寄生しません。
頭髪の接触が主な感染経路です。
耳の後ろや生え際に多く卵が見られ、根元2~3cmくらいに卵がついていることが多いです。
シラミの卵の孵化からかゆくなるまで
髪の毛に産み付けられた卵は7~10日程で孵化します。
孵化した幼虫はさなぎにならず、3回ほど脱皮をして1~2週間で成虫になります。
成虫の生息期間はおよそ1ヵ月で、1日におよそ3~4個、1ヵ月(一生)に50~150個前後の卵を産みます。
卵は7日で孵化して直ちに吸血を始め、少量ずつ頻繁に吸血し始めます。
さらに、1日経つとメスは産卵が可能になり、さらに卵が増えることになるんです。
蚊のように頭皮を吸血することで「激しいかゆみ」があり、ひどいときには掻きすぎによる皮膚の炎症を起こすことがあります。
ということで、成虫が1匹いると、どんどん卵を産んでしまって、1週間ほどで卵が孵化して繁殖力が非常に強く、爆発的に数が増えていくので、早期発見が重要なのです。
シラミを見つけたらすぐに除去のための対処が必要なんです。
髪についているアタマジラミの対処法駆除方法
頭についている分については、大きく2つの方法があります。
1 市販のシャンプーではとれないため、シラミ除去用シャンプーなどで洗う。
2 シラミの卵を取り除くコーム(梳き櫛)を使う
シラミ除去用シャンプー(スミスリンシャンプー)を使っての対処法
昔はスミスリンの粉(スミスリンパウダー)を頭に振って殺虫の方法がありましたが、今は、スミスリンシャンプーが販売されているため使いやすくなっています。
スミスリンシャンプーの使い方
シャンプーするように泡立ててそのまま5分間そのままおいておいて、お湯などで洗い流します。
これを1日1回、3日に1度づつ(2日おきに)、3回から4回繰り返します。
※商品に添付されている説明書をよく読み、用法・用量を守ってご使用ください。
うちでは、シラミとりシャンプーを購入したら、プラスチックで作られているコームがセットになっていて使いやすかったです。
シラミ専用のタイプのシャンプーなので、通常のシャンプーよりは割高にかんじるかもしれません。
シラミ対処を考えたら、普段のシャンプーを数日に1度使うのでとても使いやすいかなというところです。
スミスリンシャンプーの注意点
孵化寸前の卵や成虫しか効果はなく、産み付けられたばかりの卵には効果がないそうです。
だからこそ数日に1度のシャンプーで撃退するのです。
が、2~3日おきにシャンプーするのを忘れてしまうこと、そこで漏れてしまった卵がまた孵化したのか、ほかの子から移ったのかで、1か月以上してもまたシラミの卵が全滅できませんでした。
最近は、抵抗遺伝子を持つシラミもいるそうで、人体にはあまり影響はないそうですが、ずっと子供に繰り返すのも・・・ということで、あまりにもシラミの卵がなくならないときには、2のすき櫛でとかす方法がオススメかなと感じました。
すき櫛を使ってのシラミ対処法
目がとっても細かい櫛です。
すき櫛を使用すると、卵、幼虫、成虫を取り除くことができます。
梳き櫛でのとかし方
1 水で濡らした梳き櫛で、根元から先端まで溶かすようにします。
2 とかす毎に、クシにシラミが付着していないことを明るい場所で確認してください
卵が付着している場合は水洗いをしましょう。
3 普通のシャンプーで、耳の後ろや頭皮まで十分に洗髪し、よくすすいでください。
すき櫛が入手できないときは、できるだけ目の細かいクシで代用し、成虫をとってあげましょう。
普通のブラシでしっかりとかすなど、髪のすべりを良くしてからすき櫛を使うとより効果がありますよ。
シャンプーについている櫛ではどうしても取れない!という人に人気なのが、こちらの目がとっても細かいコームです。
うちではお湯をはった洗面器で卵を洗い流しながら梳き櫛をつかうようにしました。
水で濡らすのと、熱処理と一石二鳥でできました。
洗面器の中に、たくさんの卵と、成虫が!
黒くゴミみたいに写っているのが、アタマジラミの卵です!
ちなみにこの時成虫もいました(;’∀’)
私の場合は、ついている卵が多かったときには、1回に1時間くらいはかかる作業でした。
坊主、短髪にする
シラミは頭髪に卵を産みます。
1番手っ取り早い方法として男の子なら坊主、女の子でも短髪にしてしまうという方法もあります。
シラミにがいると、美容室では断られることも多いので、男の子で家でバリカンなどで切ってあげられたらいいかもしれません。
ドライアーでアタマジラミ退治
アタマジラミは熱に弱いです。
熱処理すればいいということで、ドライアーをするときに、いつもより少し長く同じ場所に当てたりもしてみましたが、5分以上当てる必要があるので、子供が熱がりました。
また、成虫はほかの場所に移動してしまうのであまり意味はないかもしれません。
衣類や寝具などについているアタマジラミの対処法
成虫の寿命は約1ヵ月です。人から離れると、吸血ができないので7-72時間程度で死んでしまいますが、低温の場合はもう少し長生きします。
ということは、2~3日は頭から離れても生きているということになります。
布団やまくらをはじめ、頭から離れたアタマジラミの成虫が、歩いてほかの子供だけではなく、親や兄弟など、家族に写ってしまいことも考えられます。
1匹成虫のアタマジラミがいたら、同じ布団で寝ていたりすると、必ずうつると思っておいた方が良いので、一斉に駆除する必要があります。
ふとんやまくらについたシラミが家族に移って感染拡大となってしまいますので、
感染部を拭いたタオルや、使用した寝具などは他の洗濯物と分けておく必要があります
シラミは水の中でも丸1日生きられてしまうので、洗濯だけではなく、熱処理ができるものは、先にお湯につけたり、乾燥機をかけたり、アイロンをかけて死滅させましょう。
洗えるものの対処法は?
シラミは熱に弱いので、付着している幼虫・成虫・卵は死滅します。
枕カバーやシーツ、タオル、(洗える)帽子や衣服は、洗濯前に60度以上のお湯に5~10分浸けてから洗濯をすると、卵も成虫も死滅させることができるでしょう。
衣類乾燥機やアイロンの使用も効果的です。
洗えないものの対処法は?
カーペットや人形など洗えないものはポリ袋などに入れて封をし、2週間放置しておきましょう。
幼虫や成虫は吸血できないと2~3日で餓死しまうので、卵が孵化する期間も含めて、2週間で駆除することができるんです。
正しく除去できれば2〜3週間でシラミはいなくなりますよ。
シラミ予防のためにも、こまめな洗髪や洗濯を心掛けていきましょう。
アタマジラミはプールでうつるんじゃないの?
今回、うちでシラミを発見したのは4月でした。
夏、プールの時期に流行しているイメージだったのですが、アタマシラミは季節に関係なく、1年中発生が見られるそうです。
夏場が多いと思われるのは、それはプール開きの前などの集団検査で感染に気付くことが多いからだということです。
ちなみに、プールに入ることでシラミの感染を心配されるかもしれませんが、実際はほとんどないそうです。
シラミは頭の上からピンピンとんでうつるというイメージもありますが、アタマジラミは飛んでうつることはありません。
むしろ、タオルや帽子の共用、脱衣かごを分けるなどの対策が大切です。
まとめ
特に夏の時期に増えてしまうアタマジラミ
見つけたら焦ってしまいますが、すぐに処理するようにしていきましょう。
シラミシャンプー、梳き櫛でシラミの卵や成虫を退治して、髪を短くして、結構長いシラミとの格闘でやっと卵がなくなってきました。
今度こそ子供たちの頭にいるアタマジラミが全滅してほしいです。
子供たち同士の頭をくっつけて遊ぶことも多いので、そこからシラミがうつることも多くなってきます。
再びシラミとの長い格闘をしなくてもよいように、日ごろからティートリーアロマを使ってシラミ予防をしてみるのもおすすめで記事にしています。
日ごろから髪の毛も気にかけてあげるとスキンシップにもなるので、子供たちと触れ合ってみてくださいね。
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